からだを緩め、心をやわらげていただくことで、本来の自然治癒力を日常でとり戻していただくお手伝いをさせていただきたいと思っています。

「緩気整体」

「気」と言う言葉を耳にされた事がある方も多いと思いますが、あまり難しく考えず、気分や気持など「気」のつく言葉を、日常でも良く使われているのではないかと思います。「気」が張る。「気」が重い。そのような日常が続くと、体も頭も緊張感が取れず、筋肉が強張り、やがては、骨格の歪みに至り、しびれやコリ、そして痛みへと続いて行く事も珍しくはないケースだと思われます。

もちろん日常であまり使わない筋肉を、急に過剰に使う事があったり、仕事やスポーツなどで、同じポーズを繰り返し取る事によって、筋肉を硬縮させ、緩まないままにしていると、骨格の変形に至る事もあります。

「コリ」による「痛み」とは、体を偏った使い方をしているというサインです。「コリ」の段階で 取っておくと痛みに至らないのですが、知らず知らずに身についた生活習慣や、無意識な仕事上での姿勢が、痛みに至るまで気づかない原因にもなっているように思われます。 未病の基本は、自分の体が日常でどのような姿勢をとっているかを知ることです。

整体は、本来の体の状態を知る手助けになります。本来の体の心地良い状態が判らなくなってしまうと、どのように戻せば良いのか判らなくなってしまいます。

人は、集中力が高まると、他の事を考えられなくなる頭の使い方をしますので、自らの姿勢による体への負担も二の次になってしまいます。集中力自体は大切な能力でもあると思うのですが、整体の立場から見ると、不自然な姿勢を長時間とっている事も多い様に思われます。全てに「原因と結果」が伴います。集中した後は、緩和するだけではなく、集中時に取っていた姿勢とは逆に、ひねるなり、回すなりして、都度なるべく筋肉を戻しておく事。緩めておくことも必要です。整体の前に、日常での緊張に対する緩和をお勧めしたいと思います。しかし、自分では、もうどうして良いのか判らなくなった時には、お訪ねください。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ならやまは、人が、緩む場所を古民家に求めました。場所選びは、とても重要な事でした。今の食文化の急激な変化に、人の体についていっていないため生活習慣病をはじめ様々な内臓疾患をもたらしていると言われる方がいらっしゃいますが、 乗り物の速度や、住居などにも、体が追い付かないスピードで時代の変化が伴ってきたように思われます。

生活の中で、「快適」と思われるものでも、変化である事に変わりはありません。私たちは、ゆっくりと体になじむ環境対応力を超えたスピードで、生活が変化してきた数十年を過ごしているように思います。

「緩む」とは、「戻す」こと。心を緩める場として、ならやま整体は、古民家を選びました。そして、過剰に力を加えない整体であること。「痛み」や「コリ」の原因がとりのぞく事さえできれば、痛みの無い方が良い。他力を過剰にかけない方が、身体への負担が少なく、本来ご自身が持っておられる自己治癒力の発現の手助けになると考えます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
ならやまの整体は、「緩気整体」でありたいと思っています。身体を緩めることで、結果として気もゆるみ、穏やかな心情で自らの生活習慣を見直しながら、整体の簡単な知識を日常生活の中に取り入れていただき、自己治癒力を高められる、きっかけになれればありがたいと思っています。

心緩む古民家で、身体の緩む整体を受け、痛みの無い、緩んだご自身の身体を実感していただくこと。そしてその身体を基準にして、日常の違和感を、ご自身で、緩和していただける方法を、お伝えできればありがたいと思っております。